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この手巻き腕時計はドイツ製必須アイテムです

ドイツの腕時計の世界で、ウーレンは何度も味わいたくなるブランドです。グラスヒュッテの町の奥深さを持ちながら、気取ったところのない洗練さを秘めています。今日お話ししたい1893シリーズの腕時計(D007.456.16.082.00)は、「徳の味」を骨の中に練り込んでいます。デザインにはレトロな工夫が施されています。


1893年に最初の腕時計がグラスヒュッテで生産されたことをサブマリーナーコピー記念して、ブランド独自の歴史を再現した新シリーズです。


盤面を見てみると、中心はブルーグレーのサンドブラストでマットな質感を、外周はホワイトのエナメルでなめらかな質感を表現しており、二つの素材が衝突する美しさを演出しています。黒のアラビア数字のタイムマーカーは、白のエナメルの上に印刷されており、はっきりとした時間を刻むことができます。文字盤に2つの細工を施しレイヤー感を出す、1893シリーズの中では唯一無二のデザインです。


3時位置にカレンダー窓を開設します


盤面にはまだまだ細かい部分が多いです。5時の位置にパワーリザーブディスプレイが隠れていて、文字盤の内側がわずかに外側に張り出しているのがわかります。9時の位置はスモールセコンドで、同じく分軌を設定し、ホワイトのタイムマーカーを組み合わせることでより鮮明になります。9時のドイツ語のHANDAUEZUGは「手巻き」時計を表しています。特筆すべきは、2つのスモールダイヤルにブルースチール針を採用している点で、この時計の高いポジショニングがうかがえます。盤面もドイツ的と言っても過言ではないので、ドイツ的な要素が好きな方はぜひお見逃しなく。